HSCの特徴

「HSC」の6つの特徴と対処法。その①細かいことに気づく

「ママが怒ってる!」

「優しくしてくれなかった」

私は別に怒ってもいないし普通に話していたつもりなのに、いきなり因縁をつけられて激しく泣かれるという日常を送っております。はい。

まあ確かに「これから夕飯作らなきゃ」と考えて、ほんの少しだけ上の空になっていたかもしれません。

ほんの少しだけ、ぞんざいな話し方になっていたかもしれません。

でも怒っちゃいないさ!!

こちらの思いを見透かされているような気がして、リラックスできないわ~

このようにHSCは『細かいことに気づく』という特徴を持っています。

HSCには以下の6つの特徴があります。

①細かいことに気づく

②刺激を受けやすい

③強い感情に揺さぶられる

④他人の気持ちにとても敏感

⑤石橋をたたき過ぎる

⑥良くも悪くも注目されやすい

今回は①の「細かいことに気づく」点について取り上げます。

①細かいことに気づく

どんな細かいことに気づくかは、その子によって異なります。

例えば小さいころから親が見つめるとすぐに気づいて見つめ返してくれたり、弟や妹の必要としていることに気づき、よく面倒を見てくれるという子もいます。

私の娘は、親の表情や口調の違いを瞬時に感じ取り不安になります。

人の名前や服装をよく覚えていて、名前は一度教えたら忘れません。

一方で、困った面もあります。

手足や洋服が少し汚れただけで泣いて嫌がったり、いつも食べているパンの形が少し違うだけでも食べなかったりします。

他にも物が少し動かされたことを気にしたり、服の生地がザラザラして嫌だと言ったり、とにかく文句が多いと感じさせます。

対策①子どもが言うことを信じる

たとえ親がそう感じなくても「痛い」「ザラザラする」「チクチクする」と言うのなら、子どもにとってはそれが真実で、特に大袈裟に言っているわけではありません。

私が怒っていなくても、娘がそう感じたことは事実です。(でも怒ってないから!)

自分の感じたことを表現して「そんなんだ、そう感じたんだね」と受け止めてもらえることが大切なことです。

親に信じてもらえた!というのは、子どもにとって力になり、必要な時は少しだけ我慢してみようと思える動機付けになります。

もちろん「我慢できるようになる」のであって、不快と感じなくなるわけではありません。

対策②まずは気持ちを受け止め、共感する

もちろんこれができれば理想的ですが、親は毎日とても忙しく、一人の子どもに丁寧に接している時間はなかなかありません。

特に外出先でうだうだと文句を言われると、イライラしてしまうこともあります。

でもまず子どもの不快な思いを受け止めて共感してから、こちらの事情ときちんと説明する方が、結局は時間の節約になります。

共感してもらえないと、子どもはいつまでも文句を言うからです。

例えば私の娘は、いつも何かしらの小さなぬいぐるみやおもちゃを、手に持って出かけます。

ある日何かの拍子に、手に持った小さなウサギのぬいぐるみが地面に落ちて、少し汚れてしまいました。

「うさぎさんきれいにして!」と何度も要求してきます。

うさぎがほんの少しでも汚れていることで、何もかも気に入らなくなってしまい、すぐにでもきれいにしてほしいと怒ります。

「おうちに帰ってからね」と何度も言っているのに、ずーっと、とにかくずーっと、「うさぎさんが、うさぎさんが」と泣くのです。

ここで「たいして汚れていない」とか「それくらいで泣かないの」と言えば、この世の終わりかのような悲しげな声で帰宅するまで泣き続けるでしょう。

でも「うさぎさんが汚れて悲しいんだね」と気持ちを受け止めて、「ママも悲しい、洗ってあげたいよね」と共感し、そのうえで「今はお外だからうさぎさんは洗えないの。おうちに帰ったらきれいにしてあげるから、それまで待てるかな?」と、できない理由を説明すると、意外にも納得したりします。

もちろんいつも上手くいくわけではありませんが、穏やかになる確率が高まります。

私の体感では小さな大人だと思って丁寧に接すると、いろいろなことがスムーズに運びます。

でもとにかく時間と神経を使うので、親は本当に疲れます。

対策③ラインを設定する

どんなに共感しても、何度やってあげても、まったく納得せず延々と言い続けたり、やらせ続けたりすることがあります。

例えば髪の毛の結び方にこだわり、10回やってもまだ気に入らない場合があります。

それはただイライラしているだけで、本当に結び方が気に入らないわけではないので、それ以上続ける意味はありません。

やってあげるのは〇回までと決めて、それ以上は「ママも疲れるからやらない」と言い、他のことに気をそらした方が上手くいきます。

対策④公共の場でのマナーを守ることを教える

これは言うのは簡単ですが、理性が完全に育っていない子どもに教えるのはとても大変なことです。娘が小さいうちはほとんど無理でした。

ちょっとしたことであっという間に機嫌が悪くなり、感情をコントロールできず、泣いたり叫んだりすることもあります。

親が焦って怒ったりすると、敏感な子は不安になり、ますます泣いたり叫んだりすることでしょう。

娘が特に不安定な時期は、なるべく人の多い場所に行かないようにしていました。

どうしても行かなければならない時は、かなり時間に余裕を持って行きました。

途中でギャーギャー騒ぎ出したら、人目のつかない場所に行って共感タイムを設け、飲み物を飲ませ、可能なら好きなお菓子をあげるなどして、いい気分になってもらいます。

そのあとに、「たくさん人がいる場所では、静かにしないといけない」ということを優しく話します。

そうするとかなりの確率で、その後は無事だったというパターンが多いです。

ただこれをやるには、かなりの時間的な余裕と気持ちの余裕が必要です。

でも大切なのは「子どもを落ち着かせるために最善を尽くす」ということです。

パパやママがなんとかしようと頑張っている様子は、周りの人にもちゃんと伝わります。

対策⑤できれば自分で解決してもらう

これはその子のやる気や気質にもよるので、すぐにはできない場合も多いでしょう。

でもできるだけ、自分で選んだものを着る、自分で決めてやってみるということが有効な対策になります。

うちの娘はやってもらうことで愛情を確認するタイプなので、まだまだこれからですが、やがてできるようになると信じて、今は気持ちを満たすことを優先しています。

よく気が付くのは、素晴らしいこと

「細かいことに気づく子」というのは、親にとっては面倒で、世話も焼けて、文句が多くて、本当に大変です。

でもそういう子は、大人にとって大切なことも教えてくれます。

細かいことに気づくからこそ、困っている人にもよく気がつきますし、日常の危険にも目ざといです。

毎日因縁をつけられてとても面倒に感じることが多いのですが、『こういう子が家族にいるっていいな』と思うこともたくさんあります。

今は困った面や手がかかることの方が多いですが、心の中はとても繊細で優しいので、きっと誇りに思える大人に成長するはず!!

その時まで、親にはかなりの辛抱が求められますが、絶対に「頑張って育ててきて本当によかった」と思えるようになりたいです。