HSCの特徴

「HSC」の6つの特徴と対処法。その③強い感情に揺さぶられる

子どもが感情的で、困っている。

本当は優しい子なのに、激しい感情ゆえに誤解されることがある。

そんな情熱的で激しいお子さんを育てているパパやママ、お子さんはもしかすると「ひといちばい敏感な子(HSC)」かもしれません。

お子さんがHSCかどうかを知るには、HSCかどうかを知るための、23のチェックリストをご覧ください。

突然ですが、お子さんと一緒にお料理するのって好きですか?

私は昨日、娘と一緒にオムライスを作ったのですが、私は実は誰かとおしゃべりしながら料理をすることが大の苦手で(調理実習が嫌いでした)、本当にイライラしてしまい「ちょっと黙っててくれる?」と言いたい気持ちをぐっとこらえながら頑張りました。

料理は一人で黙々と作業したいタイプです。(子育てに不向きな性格(>_<))

もちろん時には我慢できずに「ちょっと静かにしてて!」言う時もありますが、大抵娘がすねて一切しゃべらなくなるか、泣くかの、どう転んでも楽しくない時間になってしまうのです。

それで昨日は、できる限り楽しい時間にしようと決意して臨みました。

しかも敏感な娘は、卵を割る時にちょっと卵液が手についただけで「キャーぬれちゃった!ぬれちゃった!きれいにする」と大騒ぎ。「その辺のタオルで拭いておいて」と言っても「ママに拭いてもらう!」と譲らず・・・。

卵を焼いてしまってから「もう少したまご混ぜ混ぜしたかった!」と悲しまれ、なだめたり慰めたりしながらなんとか料理を完成させるという、超苦手なことをやりました。

すべての作業工程でこんな感じなので、オムライスが出来上がるとぐったりして、食べる前に寝たくなってしまった母でした。

「子どもと楽しくクッキングしてま~す」と、SNSなどで言うママ達に憧れますが、そんな日はなかなか来なそうです。

子育て中はこのように、オムライス一つ作るにも、母子ともに様々な感情を経験します。

今回は、感情の反応が強めに出るHSCについて取り上げてみます。

さて敏感な子には、以下の6つの特徴があります。

①細かいことに気づく

②刺激を受けやすい

③強い感情に揺さぶられる

④他人の気持ちにとても敏感

⑤石橋をたたき過ぎる

⑥良くも悪くも、注目されやすい

③強い感情に揺さぶられる

私たちは全員、喜怒哀楽を抱えて生きています。子どもも同じです。

でもその表現の仕方は千差万別です。

ある赤ちゃんはとてもおとなしく、よく寝てくれて、ぽーっとしている時間が長い子です。

まだ赤ちゃんだから当たり前?

いいえ、激しい子は新生児のころからすごいんです。

寝ない、ずっと泣く、顔を真っ赤にして怒る、抱っこしてものけぞる・・・。

同じ赤ちゃんでも、それくらい感情表現に差があります。

特にHSCは物事を徹底的に深く処理するので、感情表現が強い場合が多いようです。

まだ言葉がつたない幼児期は特に、自分をコントロールする術を知らないので、激しく反応して親を悩ませるかもしれません。

無意識下でも

小さい頃は特に意識していなくても、なんだか分からない自分のネガティブな感情に不安になる子もいます。

敏感な子は、いつも一緒にいる人(大抵は母親)と長時間離れる経験、断乳、弟や妹の誕生などに、激しく感情を揺さぶられます。

その反応は一般的な子の何倍も強いものです。

私が知っているあるHSCによると、「妹が産まれたことに対する嫉妬心や複雑な気持ちを、私は数年で克服したと親は思っていました」と言います。

この子は特に何も文句を言わず、よく妹の世話もし、仲良く遊び、楽しそうにしていたからです。

ところがこの人が妹への複雑な気持ちを持たなくなったのは、大人になって家を出てからでした。

「妹が産まれてそこにいるのは喜ぶべきことなのに、自分が嫉妬心と闘って辛い気持ちになっているなんて、親ががっかりするようなこと、成長すればするほど言えなくなっていきました」と言います。

当時に戻って親になにかリクエストできるとしたら?と聞いてみました。

「妹がいることでつらい気持ちになることはない?と聞いてほしいかな。

そして『つらい』とか『妹のこんなところが嫌だ』などの、親にとっては残念なワードが出てきても、ただただ聞いてほしい。

そして、そんな感情を持ってしまっても異常なことではないし、本当に妹が嫌いなわけではなくて『ただ寂しいんだ』ということを理解させてもらえたら嬉しい。

子どもって、自分の気持ちを言語化するのに苦労するし、自分のネガティブな気持ちが怖いと感じているかもしれないから」

そんな気持ちをはっきり言葉や態度に表す子も、中身は同じく「寂しくてつらくて、時にはママを独り占めしたいのにハッキリ言えなくて、気持ちのイライラが取れなくて弟に当たってしまう。でも話を聞いて、この感情を分かってほしいだけなんだ!」と思っていたりします。

はっきり言葉にできなくても、怖い夢を見たり、トイレに行けなくなったり、かゆみなどの体の反応に出てくることもあります。

内向的な子(HSCの70%は内向的)は、自分の混とんとしたネガティブな感情を表に出しません。

一方、外交的なHSCは激しい感情を表に出しやすいです。

正義感が強い

子どもはみんな純粋なところがあり、正義感が強いものです。

しかしHSCは、不公正なこと、苦痛、理想と現実の違いなどを深く考えるので、より強くストレスを感じます。

喧嘩やいじめ、暴力的なテレビを見て、すぐに不安定になってしまいます。

私の娘は、私の言葉と行動の違いによく怒っています。

昨日は〇〇に行くって言ったのに、今日になって雨だからって行かないのは許せないのです。

対策①聞いて受け止める

普通はHSCに感情のコントロールを教える必要はありません。

子どもの強い感情表現を恥ずかしがったり、頭ごなしに叱ったりすると、HSCはやがて親の気持ちを察し、自分の感情を出さないようになります。

私が専門家から聞いたアドバイスによると、子どもが自分の言葉で気持ちを話せるようにしてあげるのは、とても大切なことです。

前述の「妹が産まれてネガティブな感情を持ってしまったけど言えなかった」人のように、内に秘めてストレスでいっぱいになる前に、親にとっては嬉しくないかもしれない子どもの負の感情も、受け止めてあげるようにします。

聞いて受け止める、それだけで十分な場合がほとんどです。

対策②子どもの感情を代弁する

まだ言葉が満足に話せない幼児期の頃から、子どもの言いたいであろうことを代弁して言ってあげると子どもは安心し、やがて自分から気持ちを話してくれるようになります。

たとえば私の娘は、イライラすると頭やお腹を掻くというサインが現れます。

まだ言葉が話せない頃から「お腹ガリガリしてるね、今イライラしてるんだね、嫌になっちゃった?おうちに帰りたいの?」などと、できる限り本人の気持ちを代弁するようにしました。

やがて娘は、「自分はイライラすると頭やお腹を掻く癖がある」と理解しました。

自分が無意識でやっているそのようなサインに気づくと「イライラしちゃった」とか「嫌になっちゃった」と、教えてくれるようになりました。

イライラの原因がすぐには取り除けないことが多くても、自分で言葉にしてママに受け止めてもらえたということで、しばらくは落ち着いていられます。

しばらくであって、またすぐにイライラし始めますが、子どもが「しばらく」でも我慢してくれるのとくれないのとでは、親のQOL(生活の質)が全く違います。

対策③ポジティブな感情を見つけ、共感する

ポジティブな感情に注目するとこは、ネガティブな感情に対処するよりも重要です。

子どもが「楽しそう」「嬉しそう」「リラックスしている」「わくわくしている」などの時も、言葉で代弁して、「こういう時嬉しいよね。わくわくするね。ママもとっても嬉しい」と共感します。

「楽しそうなのはいいけど、ちゃんと片付けなさいよ」とは、間違っても言わないようにします。

片付けるのはまた後で促せばよいことで、今は「楽しい感情に共感」です。

幸せも感じやすい

HSCは強い感情を揺さぶられる経験をすると、まず悪い結果を想像したり、必要以上に後先を考えて、他の子よりつらく悲しい気持ちになることも確かです。

でもその分、喜びや幸せなどのポジティブな感情も強いので、深く幸せを感じられる人になりやすいのです。

私は娘を育てるにあたり、このポジティブな感情に注意を向けることができたらいいなと思って今も奮闘中です。

本当に小さなこと、「丸くて大きなボールみたいな月を見た」とか、「たんぽぽの真ん中の部分を触ってみたらふわふわしていた」とか、「空に飛行機と雲が並んでた」とか、「夕日に照らされた木が、大きなオレンジ色のブロッコリーみたいだった」ということで、いつまでも幸せそうな表情を見せるのです。

確かに怒りや悲しみや恐怖が強く、癇癪も起こしたりするけど、本当に幸せな時は心から深く幸せなんだと思います。

親ならだれもが願う子どもの幸せ。

敏感なお子さんはそんな親の願いをいつか必ず叶えて、本当に幸せになってくれるでしょう。