お子さんのお風呂、どうしていますか?
ママが毎日一人で入れている家庭もあれば、パパの帰りが早ければパパにお任せという話もよく聞きます。
娘が赤ちゃんの頃は、パパの帰りが遅いこともあり、しかもパパを拒否していた時期もあり(!)、大抵は私が一人でお風呂に入れていました。
お風呂って短時間ですが毎日のことなので、お風呂を嫌がる赤ちゃんだと本当に大変なんですよね。
この記事では、娘がお風呂を嫌がった理由と、やってみた対策を書きたいと思います。
赤ちゃんの頃からお風呂が大好きで、まったくストレスにならなかったというママの話を聞くと、当時は正直「なぜうちの娘はそうじゃないの?」と落ち込んだりしていました。
お風呂を嫌がる理由
娘はすべてにおいて怖がりで手がかかる赤ちゃんで、お風呂に関しても期待を裏切らず、毎日毎日それはもうギャーギャー泣いていました。
小さなベビーバスを使っていたころまではよかったのですが、少し大きくなって普通のお風呂に入れるようになってからは、一年に数日泣かないで入れた日があったかな・・・というくらい毎日泣いていました。
バスタブに入るのが怖い
極端に水(お湯)を怖がり、バスタブに入ることを全力で拒否!
親が気持ちよさそうに入って誘っても、まったく心動かされることなく絶対に拒否!
大きな入れ物にお湯がたくさん入っている状態なんて、見ただけで怖いといった感じでした。
顔が濡れるのがいやだ!
これは第一子にはよくあることだそうです。
新生児のころから恐る恐る抱っこして、不必要に顔に水がかからないようにお風呂に入れるので、赤ちゃんも敏感になるということです。
誰だって初めてのふにゃふにゃ赤ちゃんの沐浴は慎重になるものだと思います。
でも本当は、赤ちゃんはついこの間まで、羊水の中で水浸しになっていたため水への抵抗はほとんどないはずなので、新生児の頃から顔にバシャバシャお湯をかけるくらいでいいそうです。
助産師さんからそう聞いた時にはもう、娘は修正が効かないほどお風呂嫌いになっていました。
でもこれは体感なのですが、うちの娘の場合はたとえ新生児の頃から顔にバシャバシャお湯をかけても、やはり嫌がっただろうと思うのです。
だって生まれつき本当に敏感なんです!
そういう子もいます!
いちるの望み・バスチェア
娘はお座りが大好きで、部屋で一日中座っていられる赤ちゃんでした。
それならば、得意のお座りをお風呂にも導入しよう!と思い立ち、毎日の修羅場対策に『バスチェア』をネットで購入しました。
生後2ヶ月から使えて、口コミもなかなかよく、リクライニングもできる優れものです。
これに赤ちゃんを座らせれば、両手で体を洗ってあげられるし、シャンプーもラクラク。
なにより、箱に印刷されている写真の赤ちゃんがとても気持ちよさそうに体を洗われている。
そんなことに心を動かされてしまう単純な消費者です。
もしかしたらうちの子もこんな風に気持ちよさそうに・・・とまではいかなくても、修羅場でさえなくなればそれでいい。
ああ楽しみ、バスチェア早く来ないかな・・・
期待を裏切らない娘
いちるの望みをかなえるために、我が家にやってきたバスチェア。
でも期待を裏切らなかったのは、娘の方でした。
早速お風呂に置いて、大好きなお座りをしてもらおうと座らせた瞬間、エビ反りになって嫌がり、全身をバタバタさせて「殺されるー!!」と言わんばかりの声で泣くのでした。
お風呂の音響効果もあって、そりゃもう、事件級の修羅場です。
あまりに激しく飛び跳ねて、お風呂の床に頭を打ちそうになるので、バスチェアは一瞬で取り払われ、今でも押し入れの隅に眠っています。
今思えば、ただでさえ怖がっているお風呂に、見たこともない新しい物を持ち込んでも、ますます警戒するだけだったのでしょう。
数日部屋に置いてチェアで遊ばせてからお風呂に持ち込めば、また違う反応だったかもしれません。
こうして我が家には、使わない育児用品がまた一つ増えることになったのです。
抱っこして体を洗う日々を経て、ついに!!
そのバスチェアの一件以来、ますますお風呂を警戒するようになってしまった娘。
私と少しでも肌が離れると怖がって暴れるので、うまく洗えていない箇所もあるような気がするけど修羅場になるよりずっといいと思い、抱っこして体を洗うことにしました。
結局、娘がお風呂で泣かなくなったのは、2歳をだいぶ過ぎてからでした。
バスタブに入ってお湯を普通に楽しめるようになったのは、3歳を過ぎてからです。これができるようになった時は、本当に嬉しくて感動しました。
さらに顔にお湯をかけて洗うことも、嫌ではあっても泣くことはなくなりました。
「これは安全なもの」と認識できるまでに、何年もかかることがあるのが、HSCの特徴でもあります。
バスタブに入れるようになってからも、肩までお湯に浸かれるようになるまでに、さらに数か月を要しました。
最近「ベビタブ」という、残留塩素を中和する入浴剤を見つけました。
短時間のお風呂でも体が温まり、お湯に浸かるだけで自然に汚れが取れる入浴剤なので、お風呂を怖がって長時間入れない子にはおすすめです。
(店舗販売はしていないそうですが、病院やクリニックで取り扱われ始めています)
お風呂を通して分かった娘の気持ち
今だから言えるのは、求められるなら何年でも抱っこしてお風呂に入れていたことが、結果として恐怖心を克服する早道になったと思います。
嫌がっても慣れるまでバスチェアに座らせたり、洗いづらいからと抱っこの要求を早々に拒否していたら、娘はおそらく今でもお風呂を怖がっていたと思います。
無理強いは決して通用しない性格だということが分かりました。
こわいものはこわいのです。いくら大好きなお母さんが「こわくないよ」と言ったところで、こわいと感じてしまうものは変えられないようです。
できるだけ子どもの「こわい」という気持ちに寄り添った対応をしていると、自然に克服していくものなんだということが分かり、今後の育児の参考になりました。
でも、こんなことを毎日やっていると、ママは疲弊してしまいます。
週に数回でも、一人でゆっくりお風呂に入る時間を作れるよう、家族の方に協力をお願いしたいと心から思います。