HSCの生活

人見知りが激しい、ママが誰かと話すことも嫌がる子への有効な接し方

赤ちゃんや幼児の人見知りで悩んでいるパパやママは、結構多いですよね。

それまでは誰に抱っこされても大丈夫だったのに、早い子だと生後5ヶ月頃から、パパやママ以外の人に近づかれたり抱かれたりすると泣くようになります。

成長段階だから・・・と分かってはいるのですが、あまりにあからさまに泣いたりすると相手に申し訳なく思い、気を遣ってしまうこともありますよね。

我が家の敏感娘は、なんと生後2、3ヶ月頃からすでに人見知りが始まり、なかなか終わりませんでした。

祖父母はおろか、パパにさえ抱っこを許さず、私にだけ依存してくる娘が本当に心配でした。

期間も3歳頃までと長かったので、「コミュニケーションに問題があるのでは?」と思い、専門家に相談したこともありました。

私と同じように、お子さんの激しい人見知りで悩んでおられる方や、ママ友と集まっても自分だけ子どもに掛かり切らなきゃならなくてぜんぜん楽しめないというママ・・・

子どものこれからのことが心配になるし、自分も楽しめなくて残念な気持ちになるし、本当につらいですよね。

人見知り?人嫌い?

詳しくは後述しますが、専門家に相談した結論から言えば、激しい人見知りや、母親だけに強く依存することは、正常な成長発達で心配することはありません。

ただ、他の子より強く出ているだけのことだそうです。

例えば私の娘は1歳くらいの頃、知らない人に話しかけられただけで「キーキー」と叫び声をあげる時期がありました。

抱かれて泣くくらいならまだかわいいのですが、誰かに話しかけられただけで叫ぶというのは、さすがに親も疲弊します。

さらに大変だったのは、私が他の人と会話するのを嫌がったことです。

お散歩中に、私が近所の人と一言挨拶をしただけでも「キーキー」と怒り、それ以上会話を続けられない状態にするのです。

まだ言葉も通じない赤ちゃんですから、「ちょっと待ってて」も「我慢してね」も伝わらず、誰とも話さず黙々と歩く日々が続きました。

人見知りというより、人嫌いなのかな?と思っていました。

発達障害でしょうか?

今は発達障害について、素人でもちょっと調べれば表面的な情報は得られるようになりました。

でも本当のところどのようなものなのか、実際に育てている方でないと分からないことも多いと思います。

当時の私はまだHSCについても発達障害についても何も知らず、ネットの情報だけで悶々と考えていました。

でもそれでは何も解決しないと思い、思い切って相談してみることにしました。

もちろんどうせ相談するなら、ちゃんとした知識のある信頼できる人がいいと思い、そこは下調べをしました。

人見知りだけでなく、当時は人一倍激しいイヤイヤ期にも悩んでいたので、その件も相談しました。(いやいや期については、イヤイヤ期は発狂期!?激しく暴れる子どもへの接し方 の記事で紹介しています)

専門家に相談

本当に悩んでいたので、多少お金はかかりましたが相談料を払い、適切な診断アドバイスをすることで知られた専門家に相談しました。

結論は先ほども少し書きましたが、「少し変わってはいるけれど順調に発達している、敏感でお母さん思いの娘さんです」ということでした。

お母さん思い!?そんな・・・どこが?それうちの子のことですか?

以下、相談した際に言われたことをまとめてみました。

●人見知りは脳が成長している証拠。
●人見知りの激しさは個人差があるので表に出ている部分だけで問題扱いしない。
●ママが他の人と話すのを阻止するには深い理由がある。

脳が成長

『少し前までは、家族以外の人を見ると「知らない人だ」で終わっていました。

でも今では「知らない人だ、この人私に何する気だろう?怖いことするんじゃないかな?」という防衛本能が働くようになりました。

これは成長の証です。脳が一生懸命成長しようとして頑張っているのです。

ママは大変ですが、その成長を喜んであげるくらいでちょうどいいです。』

やはり娘は何事においても防衛本能が働き、「こわい」という気持ちが強いので、人見知りも通常より激しく表面に現れるということでした。

でもそれは表面的なことで、中身は他の子と同じように正常に発達しているのです。

どうしても表面に現れる「キーキー叫ぶ」こととか、「私がおしゃべりできない」とか、そういうことに目が向きがちですが、そんなことよりも中身が正常に発達しているかが大切なんだ、と気付かされました。

ママを守ろうとしている

私が他の人と話すのを嫌がって妨害するのは、『ママを守るための行動です』と聞いて、とても意外に思いました。

その専門家の先生は、娘が知らない人に会った時の気持ちを、以下のように代弁してくれました。

『あ、知らない人だ。前にも見たことある人かもしれないけどよくは知らない人だ。
私に何をするつもりだろう?うわっ、話しかけてきた!こわい!逃げなきゃ。安心したい、ママおっぱぃ・・・
あ、ママがこの人と話してる。この後この人はママに何をするつもりだろう?怖いことするかもしれない。私のママに何をする!どうしよう、ママ~、逃げなきゃ。なんで逃げないの?
じゃあ私がママを守らなきゃ。でもどうしたらいいか分からない。こわいし悲しい。外なんか嫌だ。ギャー!!』

もういろんな気持ちが押し寄せてきて大パニック。

単なる人見知りだけでなく、ママが誰かと話すことも嫌がる子は、こんなにいろいろなことを考えて外を歩いているんだそうです。

そのため「困った子だな」と思うより、むしろ「ここまで想像が膨らむほど脳が成長した」ということを喜ぶべきだったのです。

想像力が膨らみすぎて、外出が命がけになっているではありませんか!どうりで外に行きたがらないわけです。

しかも私を守ろうとして叫んでいたとは!

的外れだけど、子どもの母を思う精一杯の行動だったのですね。

ひたすら成長を待つ

もう少し成長しきれば、知らない人でも自分やママに危害を加えるわけではないと理解できるようになります。

娘はこの相談から半年後には、私が誰かと話しても叫ばなくなりました。(良い顔はしませんが(^^;))

さらにその半年後には、知らない人にも自分から挨拶をしたり、お名前を尋ねるまでになりました。

あの頃と比べると、もうまったくの別人です。

子育てにおいて「待つ」というのは、一番難しいと思います。

自分が子どものために何かをするのって、やっている感もあり、誰かに評価されたりするし、達成感もあり嬉しいことです。

でも何もせずに静観して、ただただ成長を待ってあげるというのは、親としてもどかしい気持ちになることがあります。

それでも待つしかない時もあり、私はあの時待ってよかったと思っています。

娘は今でも声の大きな人や男性は苦手で、疲れるそうですが、頑張って話そうとしている姿はとても健気で、成長を感じます。

「苦手」「こわい」という感情は、簡単にはなくならないと思いますが、それに対する反応は必ず変わってきます。

今が一番大変な時ですが、お子さんを急かさず成長を待ってあげるのが、結局は人見知りを克服する一番の近道だと思います。

一年後のお子さんは、別人になっています。

それを今から楽しみに、お子さんの「ママ大好き期」を楽しめますように。