HSCの生活

役に立たない?参考にならない?育児書との向き合い方。

こんにちは、あねごんです。

タイトルに「育児書との向き合い方」なんて書いておいてなんですが、育児書を読むのやめました。

ここに至るまでには、数々の葛藤やドラマがありましたが(大袈裟です)、おかげで今は母子共に平穏な日々を送っています。

育児書(ネット上の専門サイトを含む)を見なくなったのには、理由があります。

だってうちの子・・・

育児書に当てはまらない

もうこれに尽きます。生後〇ヶ月に寝返り、〇ヶ月にハイハイ、〇ヶ月につかまり立ち、〇ヶ月に・・・

すべてに当てはまりませんでした。あ、お座りだけは模範的な月齢の時にしていましたが。

人それぞれ個人差があっていい、個性を大切に・・・と、本当にそう思っているのですが、いざ育児書を開いて自分の子が平均的な発達じゃないと、やはり焦るものです。

焦りの気持ちから、私はこんな失敗をしてしまいました。

人の視線を気にしてしまう

これはどんな親にも言えることかもしれませんが、私はどうしても自分や子どもが周りからどう見られているのかを気にしてしまうのです。

例えば私の娘は、シャフリングベビーといってハイハイをしない赤ちゃんでした。

ママ友と一緒にいても、娘がまったく動かずにお座りをしていて、移動する時はおしり歩きをする姿をどう思われるかな?などと考えてしまい、娘が平均的なハイハイをしないことを恥ずかしく感じてしまうこともありました。

これは一例にすぎません。もちろんこういうことは育児書を読まなくてもあり得ることですが、あまりに「平均的な赤ちゃん」の知識を入れすぎていると、人の視線がより気になってしまいます。

そうすると育児が楽しくなくなってしまうのです。

子どもに優しくできなくなる

娘が平均とは違う育ち方をしている(しかもとにかく手がかかる)ことで、このままではいけないと焦り始めると、発達を急かすようになってしまいます。

急かしたところで、娘にできないものはできないし、やりたくないものはやりたくないので、結局うまくいかずますますイライラが募ってしまいます。

平均なんて気にしていない時は「いつかできるでしょ、おしりで歩く姿もかわいい」なんて思っていたのが、『正しい赤ちゃん』の情報を詰め込みすぎると、「どうしてあなたはできないの?」と思って優しく接することができなくなってしまうのです。

これは家族全員にとって、そして何より私と娘にとって不幸な事態です。

大体の定型発達の時期を知っておくのは必要なことだと思いますが、あくまで参考にする程度の情報であって、少しでも当てはまらないと『うちの子心配』と過剰に反応するのをやめたいと思いました。

心配なことは、専門家に直接聞く

育児書や専門サイトの閲覧をやめたからと言って、娘の成長にはとても関心があり心配でもあります。

自分一人で『正しい赤ちゃん』『正しい子育て』の本を読むのではなく、信頼できる専門家(医師や助産師など)に個人的に相談するのが、私にとっては一番すっきりする方法でした。

ただ、この信頼できる専門家を見つけるまでが大変なのです。

たとえば娘は「ひといちばい敏感な子(HSC)」ですが、HSCについて知っている医師や専門家は日本では一握りです。

たとえ『HSC』という言葉を知らないとしても、「こういう子、少数派だけど時々いるな」と経験から理解できる人が信頼できると思います。

少なくとも、「平均に、普通になるようにするにはね・・・」といった姿勢で、無理にでも平均にさせようと頑張らせる専門家には娘は理解してもらえないと判断し、話半分に聞くことにしています。

その際に意識したことは、「医師やその他保育の専門家は、子どもには詳しいかもしれない。でもこの子にはまだ詳しくない」ことを頭に入れて、『この子』を理解できる器の専門家かどうかを注意深く判断しました。

おかげで今では、うちの娘のような少数派・個性派の子どもたちを診ても急かしたりせず、よく理解して適切なアドバイスをしてくれる専門家を見つけることができました。

それによって、気持ちだけは穏やかに子育てに挑むことができるようになりました。(気持ちだけです。実際の現場は大変でバタバタです)

参考にならないものは、参考にしなくていい

育児書通りの成長発達でないからと言って、その子に問題があるとは限りません。

むしろその育児書、または育児サイトがその子のことを含めてくれていないだけという場合がほとんどです。

ハイハイしないシャフリングベビーは、少数派ではあっても世界中に一定の割合存在します。

HSCと呼ばれるひといちばい敏感な子も、人口の2割という少な過ぎない割り合いで存在します。

その子たちにとって、一般大衆向けの育児書はまったく参考になりません。

それを読んでがっかりしたり、焦ってしまったり、子どもにイライラしてしまうくらいなら「この本はこの子には値しない!」とばっさり切り捨てるくらいの方が、楽しい子育てができると思います。

そもそも離乳食が育児書通りに進み、オムツが推奨期間に外れても、将来立派な大人になるという保証はありません。

娘は言葉だけは定型より早く、単語とほぼ同時にさっさと2語文を話し、あっという間に長い文章を話すようにはなりましたが、だからといって高いコミュニケーションスキルを身に着けた大人になるかどうかは別の問題です。

むしろ極度の怖がりな性格を考えると、この先いろいろ大変だろうな、というのが私の観察です。

発語がゆっくりなお子さんのママ達からは「おしゃべり早くてうらやましい」などと言われましたが、そのお子さんたちも、今では日本語ペラペラです。

赤ちゃんの時や幼児期の発達には個人差があり、早いからといって将来何かが変わる保証もなく、遅いからといって将来コンプレックスになるわけでもありません。

その子にあった育児書やサイトを見つける

育児というのは孤独で、子どもと二人きりで時間を過ごしていると、子どものできていない部分や心配な点ばかりに目が向いてしまうことがあります。

今どこまで教えてあげたらよいのか、できない時はいつまで待ってあげたらよいのか、気軽に話せる友人もいつも近くにいるわけではない場合、ママはとても孤独になります。

そんな時、その子にあった育児書やウェブサイトを知っていると、気持ちが楽になります。

もちろん子どもの個性はそれぞれですので、まるまるその子に当てはまる本やサイトというのはありません。

私は当てはまらないところは読み飛ばしながらも、当てはまるところが多い本やウェブサイトを見つけていつでも見られるようにしています。

少数派のお子さんをお持ちの場合、子育ての孤独感は他のママよりずっと強いと思います。

でも「こういう子を育てているママは他にもいる」と思うと、なんとかやっていける気がするのです。

私が参考にしているのはエレイン・N・アーロンの著書「ひといちばい敏感な子」です。

この先10年は参考にできそうな、成長段階に応じたアドバイスが実例入りで書かれている、娘の取扱説明書のような本です。

一般的な育児書が当てはまらないと思ったら、もうそれを読む必要はありません。

時間はかかっても、お子さんを理解してくれる専門家と、お子さんに合った育児書を探してみてください。