HSCの生活

オーバーな反応やリアクションを嫌がるHSCの子どもには穏やかな対応と説明が大切

「あっ!大丈夫?」

先日4歳の娘が家の中の段差につまずいて転びそうになった時、私はとっさに声をかけました。

実際はよろけただけで転んではいないので無事なのですが、私の慌てたような反応に大声で泣き始めました。

「やなのーーー!!」

と怒っています。

もう慣れているので今なら分かりますが、以前は何が嫌なのかさっぱりわかりませんでした。

「ママが大きな声でびっくりしたのが嫌だったんだね。ごめんね、転んじゃったかと思ったの」

そう言うと「ママびっくりしちゃったんだね、わかった」と言って許してくれます、機嫌が良ければ。

でもお話ができるようになる前は、訳が分からずとても悩みました。

大きなリアクションを嫌がる理由

いわゆる一般的な子どもは、「わあ!びっくりした!」などの親のふざけたような反応を楽しむ事が多いと思います。

だからこそ、小さな子ども相手に好んで声を大きくしたり、オーバーリアクションをするわけです。

ではなぜうちの娘は怒るのか、以下の理由が思い当たります。

自分がびっくりすることが苦手

HSCはただでさえ敏感で、自分の身の回りで起きるすべてのことを察知し知ろうとしています。

いつも観察を怠らず、物の位置、物音、照明の明るさ、洋服の素材や柄、親の表情に隠れている心境など、様々なことを観察しています。

そこへさらに『人工的なびっくり』は過剰なようです。

アメリカなどでよくある「サプライズパーティー」がどうしても好きになれないという人は、かなりの確率でHSC・HSPである場合が多いそうです。

慎重で安心安全を求めるHSCは、びっくりさせられることを嫌います。

自分のせいで誰かがびっくりすることが嫌

これは最近感じることですが、娘は自分のことで私が大きなリアクションをすることが嫌なようです。

「わあ!絵が上手になったね」などの良いことは多少驚いても嫌がりませんが、

「あっ!落としちゃったの?」

「あっ!傾けたらこぼれちゃうよ!」

など、娘の落ち度(?)のようなことでつい声が大きくなってしまうと、すぐに泣いてしまいます。

そういえば赤ちゃんの頃から・・・

今でこそ少しずつ心境が分かるようになってきましたが、赤ちゃんの頃はまったく分かりませんでした。

特に一般的なあやし方がだめだったので、どうしたらいいのか途方に暮れたこともありました。

いないいないばあで泣く

赤ちゃんといえば「いないいないばあ」ですが、娘はそんなことでは笑いませんでした。

まじまじと相手の顔を見て、さらに穴が開くほどずっと見つめて、自分の中で一生懸命に処理しているような、「一体何が起きたの?」という表情をしていました。

つまり全く喜んでいませんでした。

それでもさらに繰り返しやると泣いていました。

数ヶ月の赤ちゃんの頃から、驚かされること=過剰な刺激=苦痛だったのでしょう。

行動が慎重

危機察知能力が敏感で、危なそうな事や物には一切近づきません。

危ないことをしないので、こちらがあわてて止めなければならない事態はほとんどありませんでした。

このように慎重に危険を避けているだけに、危ない目に遭いそうになったり、不覚にも何かを落として大きな音がすると「信じられない、私としたことが!」という顔をして泣いていました。

そこへさらに私が驚いたりすると、悲しみの絶頂のような声で泣いていました。赤ちゃんなのに!!

本気で心配する真面目な幼児

冒頭で段差につまずいて転びそうになった出来事に戻りますが、落ち着いたら娘はこんなことを言いました。

「ここで転んじゃったらママがびっくりしちゃうのかな?おててと足とお腹と頭が下にぶつかっちゃって、たくさん血がでて痛いのかなぁ?歩くと危ないねぇ?」

娘の言葉をまとめるとこうなります。

転ぶことに対する娘のイメージ

●自分のせいでママが驚いて苦痛
●全身強打
●大量出血

もう大変な大事故のイメージになっています。

こわいからもう歩きたくない、家の中でも抱っこ!という展開に発展しました。

こんな感じで、娘は危ない(かもしれない)ことに対してとても真面目です。

でもこれは裏を返せば、生きる知恵とも言えます。

自分から危険なことをして大けがを負う可能性が極めて少ないというのは、とても素晴らしいことだと思います。

ではどんな対応が正解なのか?

大きな声で驚いたり、指摘したり、本人を驚かせて笑わせようとすることは、敏感なHSCにとっては刺激過多であることがよくわかりました。

ではどんな対応をすれば、敏感な子は安心なのでしょうか?

穏やかな対応

もうほんと、これに尽きますよね・・・

少々転びそうになっても、コップの水がこぼれそうでも、命にかかわることでない限り『大きな声でびっくりする習慣』をなくすようにしました。

HSCには常に穏やかな対応が求められるので、私などは精神修業のような気分になるときがあります。

でも結局これが一番、私も娘も幸せで安心なのです。

ストレスがたまるな・・・と思う時は大抵、娘への穏やかな対応漬けのせいではなく、他の要因で私に余裕がなくなっている時です。

細やかな説明

そうはいってもどうしてもびっくりしたり、「あっ!」と声が出てしまう時はたくさんあります。人間ですから。

そのたびに娘は泣いたり怒ったりしますが、その時はできる限り細やかに説明すると落ち着くことに最近気づきました。

あねごん
あねごん
さっき転びそうになったからびっくりしちゃったの。そうすると「あ!」って声が出ちゃうんだ。びっくりさせちゃったかな?嫌だったんだね、ごめんね。
あねごん
あねごん
怒ってるんだね。ママが大きな声でおどろいちゃったからかな?さっきね、お皿が落ちそうになっちゃったでしょう?お皿が落ちたら割れちゃうもんね。だからママ「あ!」ってびっくりしちゃったんだ。でもびっくりさせてごめんね。

細やかな配慮と説明の手間を惜しまない毎日が、きっとこの子の安心につながっていると思っています。

頭を使うので糖分がほしくなるのが難点ですが、今のところこの方法で娘は落ち着きます。

要点まとめ

●大きな声で驚いたり指摘したりしない。
●子どもが取り乱している時は、穏やかにゆっくり丁寧に説明する。

チョコレートの食べ過ぎに注意しながら、これからもなるべく娘に安心感を与えていきたいと思います。