HSCの生活

大げさな子?耳鼻科で症状を訴えたら心理テストさせられた小学生のころの私

HSCなどの敏感な子は、快・不快なども人一倍鋭敏に感じています。

そのためこの子はオーバーだとか、少しのことで騒ぐだとか、文句が多いなどと言われることもあると思います。

私が子どもの頃も不快感を正直に訴えると「そんなに痛くないでしょ」「そんなにかゆくないよ」と言われたことは数知れず・・・

いや私が痛いと言っとるんじゃ~~!!
あなたの感想は聞いとら~ん!!

と、心の中で悪態を付けるようになったのは大人になってからで、子どもの頃は理解してもらえなくてただ悲しくなっていました。

つらさをわかってほしいのに、「そのくらいで大騒ぎしないの!」などと言われるととても傷つきます。

でも現実はいつもいつも理解されるわけではないし、幼くして受け入れてもらえないつらさを経験する子も多いと思います。

私はアレルギー体質で、子供の頃はよく皮膚科や耳鼻科に行きました。

耳鼻科で症状を訴える私


アレルギー性鼻炎というのは本当にやっかいで、花粉の時期だけでなく一年中鼻が詰まっていたり、風邪のような苦しい症状が出たりします。

ただでさえ苦痛な学校が、鼻炎のせいで授業や人間関係にも集中できなくて辛い日々でした。

「もうこんなに辛いのは嫌だ、お医者さんに治してもらいたい」

ウブな小学3年生は必死で訴えます。

医師に訴えたこと
  • 息が出来なくて眠れない
  • 授業に集中できなくてつらい
  • 鼻だけでなく頭の方まで詰まっている気がして怖い
  • 苦しくていつもプールの中にいるように感じる

この最後の方ですよね、確かに「なんだこの子は?」と思われそうなことを言っています。

よく分からないような表情を浮かべる医師の顔を見てますます不安になり、もっといろいろ言った記憶があります。

心理テストをします

「おねえちゃんねぇ、アレルギー性鼻炎っていうのはそういうものなの」

医師はそう言うと、同伴していた私の母に「ちょっとこの子は神経質で大げさなところがあるのかな?心理テストしてみますね」と言いました。

私は別室に連れて行かれ、心理テストの紙を渡されました。

「なんか私、変な子だと思われているのかも・・・」と思いましたが、もうどうしようもありません。

心理テストを受けているうちに、なんだか悲しくなってきてしまいました。

でも「これができなければもっと変な子だと思われてしまうかもしれない」と考えて一生懸命やりました。

テスト結果

医師は私の解答用紙を見て言いました。

「う~ん、そこまでじゃないのか・・・でもまあ少し大げさなところはありますかね」

そんなアバウトな・・・

もうこんなのお医者さんの匙加減というか、感じ方でどうにでもなりそうなテストでした。

まあ昭和の時代ですからね、こんな医者もいたのでしょう。

と思いたいところですが、こういう傾向や考え方の医師は今でもいると思います。

症状を軽めに訴えるようになる

このような経験をすると子どもは「どうせ言っても信じてもらえない」とか、「悲しい思いをしたくないから全部は言わないでおこう」と思うようになります。

私はだんだん、自分が感じている不快な症状の半分くらいしか医師に言わないという癖がついてしまいました。

さらに大人になってからは、具合が悪くてもそもそも病院に行かなくなりました。

すると今度は「こんなにひどくなるまでどうして放っておいたの?」と怒られ・・・

「大げさな子」は「体に無頓着な人」と言われるようになってしまいました。

違うんです。実際は無頓着でもつらさを感じていないわけでもないんです。

本当は痛みを感じているのに信じてもらえないことが嫌で言えないのです。

どうせ「なんでもない」と言われるだけだと思って行かないだけなのです。

子どもは不利?


20代の頃、例によってある不快な症状を我慢していたら病気になっていて、回復までにかなりの時間がかかったことがあります。

それ以来これではいけないと思い、大げさだと思われてもいいから積極的に症状を話すようになりました。

するとどうでしょう・・・

心理テストもされないし、鼻であしらわれることもないのです。

結果として問題がなくても、一人の人間としてきちんと検査結果を伝えてもらえます。

そのとき、「あれ?これって、私が大人だから?」と思ったのです。

もし子どもが・・・大人びた言葉など使うはずもない年齢の子どもが、妙に大人っぽく、知ったような言葉をちりばめてただの鼻炎を大病でもあるかのように語ったら・・・

「おねえちゃん(子どものくせに)大げさだよ!」とでも言いたくなるのかもしれません。

いやほんと子どもって大変!大人の先入観は甘くない!

親として考えたこと

私は病院でのたった一度の経験で、長年「症状を半分も言わない」病にかかっていました。

でも本当は医師には話したかったし、理解を示してほしかったし、できれば治してほしかったのです。

それで今、今度はHSCを育てるにあたり、「大げさだよ」と言われた時の娘のケアを考えています。

4歳なのでまだそんな経験はしていませんが、「泣きすぎ」「嫌がりすぎ」と言われたり態度に出されたりすることは結構あります。

残念ながらすべての大人が自分のことを分かってくれるわけではないことを、娘もいずれ早い段階で理解しなければならないと思っています。

でも家族はいつも理解したいと思っていることや、100%味方でいることを信じてもらえるようにしたいと思います。

「家でなら本当の自分の姿を見せてもいい」と思っていれば、子どもは力をチャージできますよね。

そんな家庭にしたいなぁ・・・と夢を見ているこの頃です。

HSCを育てている方へ

お子さんに対する周りの反応が冷ややかだったり、「それくらいで?」感が出ていたりすると、本当に悲しくなりますよね。

親は子どものことで何か言われると、自分のこと以上に傷つきますし。

前述の「心理テスト事件」は、私の母もつらかったそうです。

「小学生が一生懸命説明しているのに、なんて失礼なやぶ医者だろうね!」と腹を立てておりました(^^;)

でもそう言ってくれただけで、子どもとしては安心できました。

少なくとも母は、私のことを「大げさだ」なんて思っていない、母には自分のことを話してもいいんだと分かったからです。

敏感な子の理解に疎い大人たち(医療関係者や学校関係者も含めて)は、確実にいるし避けては通れません。

でも家庭が安心できる場所なら、お子さんは一時的に傷つくことは避けられないかもしれませんが、必ずすくすく育ちます。

そして自分の心の安全基地になってくれたことを、心から感謝する日が来るはずです。