HSCの生活

親子でひといちばい敏感な場合のHSCを育てるメリットと難しさ

我が家は3人家族です。
HSPである私と、非HSP(敏感ではない)の夫、そしてHSCの娘です。

敏感な母と敏感ではない父が、敏感な娘を育てています。

両親のどちらかがHSPだと良いこともたくさんありますが、気を付けなければいけないこともあると感じています。

この記事では以下について書きたいと思います。

●HSPがHSCを育てるメリット
●わが家の場合のデメリット(注意している点)
●HSCだった私がHSPの母に育てられて感じた良い点と複雑だった点

親がHSPのメリット

主なメリットを2つ挙げたいと思います。

気持ちが分かる

敏感な親が敏感な子どもを育てる利点は、何と言っても「気持ちが分かる」ことです。

なぜそんなに怖がるのか、なぜ一歩踏み出せないのか、なぜみんなの輪に入ろうとしないのか・・・

こういうことを理解できるというのは、気持ちを言葉にすることが難しいけれど共感はしてほしい時期の子どもにとっては良い環境です。

代わりに気持ちを代弁して落ち着かせることも非HSPよりはしやすいですし、HSCにとって大切と言われている「安心・安全の欲求」を満たすことも早めにできます。

感動を分かち合える

さらにメリットとして、感性が似ているという点があります。

絵や音楽や観る番組の好みが似ていることが多いです。

もちろん細かいところまで同じではありませんが、やはり騒がしい番組よりは穏やかなもの、感情が動かされすぎるものよりは安定したテンポの作品が好みである点は似ていると感じます。

娘はよく、Eテレの「おかあさんといっしょ」に出てくるチョロミーのテンションに引き気味なのですが、実は私も同じ気持ちだったりします(^-^;

でも同じ番組内の優しい歌や、動物や鳥を映しているシーン(一瞬ですが)には、二人でうっとりして食い入るように見ています。

親がHSPの場合の注意点

ここからは私が感じる「敏感親子」のマイナス面を挙げていきます。

先読みしすぎてしまう

私が子どもの頃嫌だったことや苦手だったことは、おそらく娘も嫌だろう・・・と勝手に先回りして考えてしまうことがあります。

本当はそこまで嫌じゃなかったのに、私が「嫌だよね」と思っていることが通じてしまい、結局娘も苦手になってしまったことがあり反省しています。

たとえ親子であっても何に敏感かはそれぞれ違うので、「似ているけれど同じじゃない」を常に自分に言い聞かせています。

さらに多いのは「子どもの頃の私は大丈夫だったのに、こんなちょっとしたことも嫌なの?」という時です。

「さすがにここまで敏感だと生きにくいだろうなあ~」と将来のことを考えて不安になったり焦ってしまう時があります。

「良くも悪くも自分が子どもだったころと比べてしまう」
これはHSCを育てている親なら少なからず経験する葛藤ではないかと思います。

親がいっぱいいっぱいになってしまう

親になったとはいえ、余裕のある大人になれているわけではありません。

私は親になる前から、一人で過ごす静かな時間が絶対に必要で、もちろん子どもが生まれてもこの気質は変わっていません。

でも親ってこんなに自分の時間が取れないものなんですね!!いや~知らなかった!!

自分の時間って、趣味の時間とかゆっくり食事をする時間のことではないんですね。

●2歳くらいまでは私が離れると泣くので、顔を洗ったりトイレに行ったり一気に洗濯物を干したりする時間もない。

●少し大きくなってからは、「何してるの?」「なんで今それしてるの?」攻撃。
私が何をしているのかをすべて把握していたい娘の質問に常に答えていて、黙って家事もできない。←今ここ。

こんな毎日だと、自分の中の何かが崩壊してすべてが嫌になるときがあります。

そろそろやばい!と思ったら(最近はやばいと思う前に)、積極的に一人になる時間を取れるようになんとか調整します。

娘には寂しい思いをさせるかもとか、考えないわけではないですが、私が病んでしまったら本末転倒なので無理にでも一人時間を捻出します。

時々読んでいるこの本を参考にしています。

親がいっぱいいっぱいになっちゃう場合は、親のケアを優先していいということです。
これは飛行機の酸素マスクの例を考えてみるとわかると思うんですが、機内が酸素不足になって酸素マスクが下りてきた。そういう時、親が先にマスクをつけますか?子どもに先につけますか?
正解は、親がまずマスクをつける、ということです。
お母さんが息が苦しいのに、まず子どもにマスクをさせようとすると、そのうちにお母さんが気を失っちゃう。そうすると子どものケアもできないでよね。
《中略》
だから自分をケアすることを優先していいんです。

明橋大二著「何かほかの子と違う?HSCの育て方Q&A」
HSPがHSCを育てる利点と注意点
  • 気持ちを理解しやすい
  • 感性が似ていて共感しあえる
  • 自分と子どもは違うので、一度はチャレンジしてもらい嫌がるなら無理強いしない
  • 親が自分のケアをする時間を取る

注意する点はあっても、やはり親子で敏感だと良いことの方がたくさんあります。

でも敏感ではない親もHSCにとって大切だと感じています。

夫は娘が理解できず苦しい時もあったそうですが、HSCを知ってかなり上手くやってくれています。

HSPの母親に育てられた感想

私の母は完全にHSPです。

(娘がHSCと分かり、いろいろ調べる過程で私と母がHSPだと分かりました)

敏感な母親からは、痒い所に手が届くような手厚い世話をしてもらいました。本当に感謝しています。
詳しくはHSCの育児は大変だった?よかったことは?自分の母にインタビューしましたをご覧ください。

でも思春期には、感じ方が似ているだけに母親を鬱陶しく感じたり、「何でも分かってくれてるように見えて本当は分かってないでしょ!」的なことを言ったりしていました。

今思うと、親離れに必要な時期だったのだと思います。母には申し訳ないけど・・・

でもそんなとき、全く感じ方の違う父に癒されたのです。 

父は敏感ではないどころか、かなり鈍感です(^-^;
そのために腹が立つこともたくさんあったのですが、その鈍感さが私にとってラクな時もありました。

何もかもがまったく違うので、お互いに深読みもしないし、どうせ違うんだから・・・と割り切ってラクな付き合いができたのだと思います。

日本人同士だとつい許せないことも、相手が外国人だとイライラしないというあの感じに似ています。似ていると大変な時もあるんですよね。

だから結論としては、HSPの親も非HSPの親も、子どもにとってはどちらも必要で大切な存在だということです。

記事中で引用したHSCの本は、Q&A形式になっていて読みやすいです。

HSCはどうしても他の子とは違う子育てになるので、自信を無くしたり不安になったりしやすいのですが、この本は「今のやり方で間違ってないんだ!」と再確認できる内容でした。