HSCの生活

HSCは自己肯定感を持ちにくい。褒めて育てることが甘やかしではない理由

他の家の子に比べたら、私は娘を甘やかしてる・・・

時々そう考えて、自分の育児に自信が持てなくなる時があります。

娘にとって必要なことと分かっていても「これは甘やかしかな?」と不安になることがあります。

例えば・・・

先日4歳になった娘を連れて、徒歩10分ほどの公園に行きました。

外を怖がるので抱っこして。

(詳しくは抱っこばかりで歩かない幼児。抱っこし続けるのが甘やかしではない理由をご覧ください)

公園に着くと向かいの家で工事をしていて、大きな音が聞こえました。

「工事こわい!遊ばない!」と震えながら私の腕にしがみついて抱っこから降りようとしません。

「じゃあおうちに帰ろうか?」と言うと安心した表情になり、そこから抱っこを降りて自力で家まで歩いてくれたのです。

こんなことは数か月振りかもしれません。

とっさに「わあ!すご~い!自分で歩けるなんてえらいねえ、お姉さんになったんだね!」と褒めまくっていました。

でもこれ、客観的に見ると低レベルに思えてしまいます。

昨日歩き始めた赤ちゃんではなく4歳ですからね。

「自分で歩いてえらいね~、じゃないでしょう・・・」と、客観視するもう一人の私が言うのです。

HSCは褒めて育てるのが正解である理由

このように周りの4歳は普通にやっていることも、HSCの娘は相当気合いを入れないとできません。

でも娘は怖くても精一杯頑張って歩いていることが分かるので、自然に褒めてしまいます。

HSC関連の本を読んでもやっぱりそれが一番いいようなので、褒めて育てることが甘やかしではない根拠をまとめてみたいと思います。

感じ方が敏感

痛い、かゆい、悲しい、つらい、疲れた、こわい・・・

誰もが感じるこのこうした不快な感情を、HSCはより敏感に鋭く感じています。

赤ちゃんの頃は、ちょっとした不快感で一日中泣き叫んでいたりします。

大切なのは、本人は大げさに言っているわけではないということです。

その子が痛いと言うのなら本当に痛いのです。

HSCが不安になる言い方

あねごん
あねごん
おおげさだね、それくらい痛くないよ。

HSCが安心する言い方

あねごん
あねごん
痛いんだね、わかったよ。じゃあなでてあげようね。

信じてもらい、共感してもらえた!ということが、HSCにとっては大きな力になります。

そうしてもらわないといつまでも安心感を抱けず、自己肯定感が低くなりがちです。

ひといちばい敏感な子は、ひといちばい安心感が必要な子です。

自分に厳しい

HSCは自分に厳しく、何かあるとすぐに自分を責める傾向にあります。

正義感が強く人を容赦なく批判することもありますが、それ以上に自分の失敗を深く受け止めます。

つまり自分をネガティブに見がちです。

例えば学校では、何度もこんなことを考えます。

今日あの子があまり笑っていないのは、私が何か悪いことを言ったからなのかもしれない。
あの時の言い方が誤解させちゃったのかな?私きつい言い方しちゃったのかも。
どうしよう。私クラスのみんなから嫌われてたりして・・・

こうした性格の子に「痛くない、おおげさだよ」と言うなら、

私おおげさなんだ・・・。
でも本当に痛いのに、信じてもらえないの悲しい。
大人はみんな私のこと迷惑に思ってるのかも・・・

と、ネガティブフェスティバルになる可能性があります。

注意すると人格を否定されたと感じる

非HSC(HSCではない子)の中には、どんなに叱られてもへらへらと受け流しすぐに忘れて元気に遊べる子がいます。(そして同じ失敗をしてまた叱られます)

でもHSCの中には間接的に少し言われただけでも殴られたくらいの衝撃を受け、自分はダメなんだと思ってしまう子もいます。

どちらが良くも悪くもありません。

持って生まれた性質の違いです。

私は個人的にはすぐに忘れられる子をうらやましいと思います。生きる力のような強さを感じるからです。

HSCの良いところは、叱られるようなことを注意深く避けるので失敗が少ないということです。

これも本当に素晴らしい性質ですよね。

HSCの良さを引き出すためには、こわい、痛い、疲れたなどの感覚を否定せずに、自己肯定感を高めていく必要があります。

HSCは褒めて育てるのがうってつけなのです。

HSCはしつけの影響を受けやすい

このようにちょっとした否定の言葉を強く受け取り、あたかも人格を否定されたかのように受け取ってしまうので、強いしつけは要注意です。

自己否定の気持ちがだんだん大きくなりある日突然、

「私はだめな人間だから、いらない子なんでしょ・・・」

と言われてとてもびっくりした、という親御さんの話を聞くことがあります。

手のかからない『いい子』になったら要注意

HSCは周りの大人が自分に何を期待しているか考えて、敏感に察知する傾向があります。

求められる前に、大人が望む行動をとって「手のかからないいい子」になることができます。

そうすると大人も楽なのであまり手をかけなくなってしまいます。

でも子育てカウンセラーで『HSC子育てハッピーアドバイス』の著者、明橋大二さんは

「子どもは本来手のかからないことなどあるはずがありません。
もしそうなら子どもは相当我慢をしているか背伸びをしているのです」

と書いています。

さらに、たまに癇癪を起したり泣き止まなかったりした場合がチャンスだといいます。

うるさい!早く泣き止みなさい。みんな迷惑してるよ!

どうした、どうした、話を聞かせて。いつも頑張ってるもんね

安心してもっと泣く場合もありますが、泣かせてあげましょう。

負の感情を出しても受け止めてくれる人がいると思うと、HSCは本当に安心して自己肯定感を持つことができます。

失敗を褒めるくらいがちょうどいい

手のかからないいい子を褒めると、もっといい子にならなければと思って無理をしてしまう場合があります。

そんな子は失敗を褒めると良い効果があります。

先ほどのように癇癪を起した時や、怒りなど自分の素の感情を出した時に

「怒ってるんだね、でも嫌な時に怒るのは当たり前のことだよ。人間らしくてとってもいいよ!」
と肯定します。

HSCはほとんどの場合、「負の感情を出してしまった・・・」とがっかりしているものです。

そこで褒められると、「(少なくともこの人の前では)こんな自分でもいいんだ」と安心することができます。

自己肯定感を持ったHSCは強い!

自分に自信を持ち、負の感情も含めて自分を肯定できるHSC・HSPは強いです。

幸せを強く感じることができますし、自信を持って深く考えるので将来仕事をする時にも貴重な人材になる可能性を秘めています。

安心できる環境で褒められて育ったHSCは、他の子よりもポジティブな影響を受けやすく、ひといちばい幸せを感じる子になります。

結論:褒めるのは甘やかしではない

というわけで、冒頭に戻ります。

4歳で怖がりな娘が久しぶりに抱っこを降りて自分で歩いた時、「本当にえらいね、おねえさんになったんだね!」と褒めたのは、決して甘やかしではないことを再確認しました。

確認のための文章が長い!!

敏感な子を持つ方へ

こんな毎日の一つ一つの声掛けや行動が、お子さんの自己肯定感を育て、ポジティブで幸せな大人への近道を歩ませています。

本当に立派なことをしていると思います。そして毎日本当におつかれさまです。

ベストを尽くしている自分をいたわって、ぜひ褒めてあげてください。