子育て全般

スーパーやお店など外出先で癇癪を起こす子ども。共感して落ち着くか試してみた

お子さんが神経質で癇癪が強くて困っているというパパやママ。

毎日ほんっとうにお疲れさまです。

外出先で癇癪を起している子を見ると、その子のお母さんのところに行ってすぐにお友達になりたくなります(迷惑)。

それくらい大変さが分かるのです。それくらい傷をなめ合いたいのです。

慎重に地雷を避ける毎日を送っているママもいるのではないでしょうか?

私はよく、こんな風に思っていました。

「もう限界、こんな毎日耐えられない」

「他の子は機嫌がいいのになぜうちの子だけこんなに激しいの?」

「人の視線が痛い!でも今どうしようもないんですわ」

HSCの可能性も

神経質でこだわりが強くて癇癪を起こす子の中には「ひといちばい敏感な子(HSC)」がたくさんいます。

赤ちゃんのころから細かいことによく気がつき、些細なことも不快で泣いたり怒ったりします。

発達障害の場合も同じような反応がありますが、HSCとの一番の違いは人の気持ちに敏感かそうでないかです。

親の気持ちや表情を伺ったり、親の心を読んでいるのではないかと思えたりするなら、HSCである可能性が高いです。

表情や気持ちを読んだ結果自分に都合が悪いと、

①押し黙って自分の気持ちを内に秘めるタイプ
②激しい癇癪を起こして周囲を困らせるタイプ

の子がいます。

表現の仕方は全く異なり、癇癪タイプのほうが問題児扱いされやすいですし発達障害と誤診もされやすいのですが、①も②も中身は同じ「敏感な子」です。

うちの娘は特に2歳くらいまでは②の癇癪タイプでした。

癇癪には共感が効く!

「ひといちばい敏感な子」は共感力が高く、人の気持ちを感じようと頑張り、深く共感しようとするのでとても疲れやすくなります。

人の多い場所や音や光などの刺激が多い場所に長時間いると、心に余裕がなくなり、幼児なら短時間で癇癪やヒステリーを起こしかねません。

たとえば私の娘は、赤ちゃんの泣き声が怖くてどこにも行かれない時期がありました。

泣いている赤ちゃんの気持ちを考えると、自分も泣いてしまうくらい辛くて疲れてしまうのです。

だれかが怒られていると、まるで自分が怒られているように感じて、いちいち悲しくなってしまうタイプです。

人より感情が豊かな分、自分の激しい感情をコントロールする術をまだ会得していません。

そのため嫌なことや思い通りにいかないことがあると、ギャンギャン泣いたり叫んだりひっくり返ったりして思い通りにさせようとします。

もしお子さんが共感力の強い子なら、「自分も共感されたい」と強く感じています。

まだ小さくても「分かってもらえた」という安心感を切望しているのです。

そこで癇癪持ちのうちの娘に、とことん共感してみるというやり方で接してみることにしました。

例えばお店で何かを買ってほしいと言う場合・・・

「ダメ」と言う前に共感する

子どもってすぐに何かを買ってもらいたがりますよね。それも親の目から見れば、どれもまったく必要のない物ばかり。

親はついイライラして「ダメ」とか「買わないよ」と言ってしまいます。

でも子どもは大抵の場合、もっと声量を上げて、もっとしつこく、もっと強い口調で「これ買うの~!」と言ってきます。

そして親は子どもの声量よりさらに大きな声、さらに強い口調で「ダメって言ってるでしょう!」と言い返します。

案の定、子どもは癇癪祭りへまっしぐらです。

娘も目の前の物しか目に入らず、「代わりにこれはどう?」などと妥協案を提示してもまったく無視し、最悪の場合は代わりに提示された物も本命の物も両方ほしい・・・とますますややこしくなる時もありました。

はい、ここで共感をやってみましたよ。

時間と気持ちに余裕がないとできないのですが、一度やってみると普段とは違う景色が見えてきました。

これをやる際に覚えておくべきなのは、子どもはまだ表現力も語彙力も限られているということです。

子どもが気軽に「これ買って!」と言ってくる場合

「ねえ、お母さん!これすごくいいね、同じような物を持っているけど、ここのデザインがちょっと違うだけでこんなに変わるものなんだね。
この部分が青いものがあるとは知らなかったなあ。
それに見てよ、お店の照明に照らされるとこんなにも光って見えるんだね。お母さん知ってた?
家にあるものよりずっと素敵に見えるよね、欲しくなっちゃうよね、そう思わない?」

という気持ちが隠されていたりします。

これらすべてを端的に要約した言葉が「これ買って!」です。

もし自分が友達に「この洋服いいね、こういう色のが欲しかったんだ~」と何気なく言ったら「あなた同じようなの持ってるじゃない、絶対買わないほうがいいと思うけど。だってお金の無駄じゃない?」と言われたら、たとえ正しくても頭にきますよね。

「ほんとだ、すてきな色だね~、似合うんじゃない?」とさえ言ってくれたら、その場の雰囲気も壊れないし、共感してもらえて満足できるのに、いきなり否定から入られたら、本当に嫌な気分になります。

というわけで、娘が何かを欲しがった時、小さな友達だと思って返事をしてみることにしました。

ケースその①:招き猫

猫が好きな娘は、店頭に置いてあるそれほどかわいくもない招き猫に夢中になる時期がありました。

「ねこちゃんがバイバイしてる」から好きなのだそうです。

そもそも売り物でもないので絶対に買うことはできないのですが、ここでこの小さな友人に共感してみることにしました。

「うわぁ~、ほんとだ、かわいい猫ちゃんだね。バイバイしてるね。
ママも猫ちゃん大好きだよ。この猫ちゃんがほしいの?
そうかぁ、かわいいからほしくなっちゃうよね。わかるなぁ~。
でもこの猫ちゃんね、お店の猫ちゃんなんだって!
可愛いんだけど持って帰れないんだ。残念だね。
でもまたお店にきたらこの猫ちゃんに会えるからね。
ママも会いたいから、また一緒に猫ちゃんに会いに来ようね」

ここで「それでもほしい!」となるかと思いましたが、意外にも「うん、また見に来ようね」とあっさり引き下がったのです!
しかもご機嫌は保たれたままです。

これは絶対に「ママに気持ちを分かってもらえた」と感じたからだと思いました。

ケースその②:キティーちゃんのパスポートケース

娘は典型的な女子なのでサンリオにはまり、中でも王道のキティーちゃんが大好きになりました。

困るのは、キティーちゃんグッズってサンリオショップに行くまでもなく、街中にあふれていることです。

もうどこに行ってもハローキティーです!

すでに家にはキティー関連の品々があふれています。

そんな折、当時2歳の娘が欲しがったのが、でかでかとキティーが描かれたパスポートケースでした。

私の心の声:
「いやいやいらんでしょ!誰が使うのよ?海外旅行に行く予定もないし、行くとしてもこれは持って行かないわ。
しかもなかなかのお値段じゃないのよ!一桁多いわ!いや値段の問題じゃなくて、使わないから買いません!」

あ、でもまずは共感だった。やってみよう。

「へ~!すごくかわいいキティーちゃんだね、赤いリボンが特にかわいいね。
よく見つけたねえ!どこにあったの?ここ?ほんとだ~、この中でこれが一番かわいいね!
あ、みてみて!ピンクのリボンのキティーちゃんもいるよ、これもかわいいねぇ。
でもやっぱり赤いリボンのキティーちゃん好き?そうだよね、うん、キティーちゃんは赤が似合うもんね。
でもね、これはもう少し大きくなったら使うものなんだ。もうちょっとお姉さんにならないと買えないんだよ。残念だね。
でもかわいいの見つけてうれしかったね。ママにも教えてくれてありがとう」

ここまで長いセリフを読んでくださった方はお分かりの通り、共感って、多大な時間と労力が求められます。

でも娘はここでも、それ以上欲しいとごねることはありませんでした。

「ママと楽しくお買い物できた」という印象を持って、笑顔で店を後にできたことを考えると、これくらいの時間と労力はかける価値があったかなと思いました。

親子関係も人間関係

逆に言わない方がよかったセリフは、「家にあるでしょう?」「前も買ったでしょう?」「同じようなの持っているでしょう?」というものです。

これは事実ではあっても子どもの気持ちには共感していないので、我が家の場合は逆効果でした。

すでに持っている物でも、お店で見ると素敵に見えてしまうのです。

徹底的に共感して分かったこと

「ダメ!」「買わないよ!」と言うのは簡単に数秒で言える。
でも結局子どもが癇癪を起したらその分時間のロスになるので、経過時間としてはあまり変わらない
時間が変わらないなら、気分良く帰れる共感の方が効率が良い。

難点:頭を使うのでとても疲れる。
それでも癇癪を起されたり帰り道ずっと泣かれたりするよりは、楽しい時間を過ごせてよかったという気分になれてさわやかになれる。

結論:共感しよう!

「友人のように共感する」このやり方は、我が家ではかなり有効です。

しかしいつでも100%通用するやり方ではありません。

子どもの虫の居所によっては、どんなに共感しても癇癪が起きる時はあります。でも、頻度は必ず減ってきます。

それに、親もいつでもこの対応ができるわけではありません。

イライラしていたり、忙しかったり、余裕がない時は、悠長に共感などと言っていられない時があります。

私はそれでもいいと思っています。

完璧にできる親はいないし、子どもはそういう親からも何かを感じて学んでいく強さを持っていると思うからです。

ただ共感するほうが結果的に自分が疲れないのでやっています。

今はこの方法で8割くらいは上手くいっています。

そして子どもとはいえ常に相手に共感するということは、本当に脳をフル回転させなければいけません。

絶対に甘い物が欲しくなります。

できればゆったりとしたティータイムを過ごして、脳に栄養を与えてあげてください。

私は栄養を与えすぎて体重がアレになってしまいましたが(^^;